(c)Photo Emoulu bc01b, 2013 |
(c)Photo Emoulu bc01a, 2013 |
バルコニーを支える持ち送りの両端には台座に乗った一対の女神像(cariatide) が立ち、さらに中央には支柱としてスフィンクスが並んでいる。このスフィンクスとは、エジプトのピラミッドの横のではなく、ギリシア神話の中でオイディプスが謎を解いたという小怪獣である。
幻想的な作品を多く残した画家ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau, 1826-1898) による「オイディプスとスフィンクス」(Œdipe et le sphinx, 1864) の絵では、謎を掛けてオイディプスに迫るスフィンクスの整い過ぎた顔立ちと艶かしさに吸い込まれそうな危険を感じない訳にはいかない。(↓部分掲載)
(c)Photo Emoulu bc02a, 2013 |