パリの街角散歩です。カタツムリのようにゆっくりと迂回しながら、そして時間と空間をさまよいながら歩き回ります。


2015年10月13日火曜日

散歩R(5) イポリット・ルバ通り Rue Hippolyte Lebas, 9e(9区サン=ジョルジュ地区)


(c) Google Map Streetview
10 rue Hippolyte Lebas

 ミルトン通りの最初の四つ角を左に曲がってイポリット・ルバ通り(Rue Hippolyte Lebas)に入る。通りの名前となったイポリット・ルバ(Hippolyte Lebas, 1782-1867) は、先ほど訪れたノートルダム・ド・ロレット教会を設計した建築家である。国立美術学校の教授として建築史を教え、また芸術アカデミー創設時の建築分野の会員でもあった。


☆イポリット・ルバ通り10番地 (10, rue Hippolyte Lebas, 9e)

 ちょうどミルトン通りとの角に小学校の建物があるが、その裏口にあたる南側の壁面は、まるで古い教会堂の正面がそのまま壁に塗り込められたようになっているのが目を引く。ひょっとしたらこれがロレット教会が建てられる前にあったという昔の礼拝堂の一部かも知れない。(あるいはそう思わせるような意図で壁面を作ったのかも)







(c) Google Map Streetview
12 rue Hippolyte Lebas




☆イポリット・ルバ通り12番地 (12, rue Hippolyte Lebas, 9e)

 その隣の建物の入口も立派な馬車門の構えとなっている。ここで目を引くのは、両側の持ち送りの大きく膨らんだ渦巻模様で、ちょっと見ると鳩のような生物を思わせるデザインだが、あくまでも抽象的な組合せ模様になっている。












かたつむりの道すじ: (1)シャトーダン通り~(2)フレシエ通り~(3)ラマルティヌ通り~
(4)ミルトン通り~(5)イポリット・ルバ通り~(6)マルティール通り (c)Google Map