パリの街角散歩です。カタツムリのようにゆっくりと迂回しながら、そして時間と空間をさまよいながら歩き回ります。


2015年10月23日金曜日

散歩R(7-1) クローゼル通り Rue Clauzel, 9e(9区サン=ジョルジュ地区)


(c) Google Map Streetview
 7 ter, rue Clauzel, 9e
クローゼル・ホテルの角を左に折れるとクローゼル通りに入る。この通りは19世紀の中頃に住宅地として整備された。当初の名前は新ブレダ通り(Rue neuve Bréda)だった。画家のガヴァルニ(Gavarni)が描いた市民生活のデッサン画によってブレダ地区(Quartier Bréda)として知られていた。クローゼル(Bertrand Clauzel, 1772-1842)は19世紀の軍人で、ナポレオン軍の将軍の一人として名を馳せたあと、ルイ=フィリップの時代にアフリカ方面軍の司令官として元帥になった人物である。



(c) Google Map Streetview
 7 ter, rue Clauzel, 9e





☆クローゼル通り7番地の3 (7 ter, rue Clauzel, 9e)

控えめな張り出し窓の下にある持送り(→)の美しい紋様が見事である。同じ建物の入口扉( ↑ )の上部には、図案の飾り文字のような天使の装飾が見えるのが珍しい。