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プッチーニの名作オペラ「ラ・ボエーム」の原作となった小説「若き芸術家(ボエーム)たちの生活情景」(Scènes de la vie de Bohème)を書いた作家アンリ・ミュルジェ (Henry Murger, 1822-1861)が28歳から33歳までの5年間住んだ家である。この小説は彼自身とその仲間の芸術家たちの実生活に基づいたエピソードをつなぎ合わせた連作短編集の形であり、生活の糧を得るのに困窮しながらも自由闊達に生きる彼らの姿は共感を呼んだ。
H.Murger - La vie de Bohème Illustration par André Gill @BnF - Gallica |
ミュルジェは38歳で早世するが、彼がここに住んでいた時期が最も輝いていたということになる。
作品さながらに彼が近隣の居酒屋「ブラスリー・デ・マルティル」や食堂「ディノショー」に頻繁に出入りして仲間たちと語り合ったことが記録されている。(LAI, PRR)
参考Link :アンリ・ミュルジェ『若き芸術家(ボエーム)たちの生活情景』(Scènes de la vie de Bohème)より第10話「嵐の岬」