パリの街角散歩です。カタツムリのようにゆっくりと迂回しながら、そして時間と空間をさまよいながら歩き回ります。


2016年4月15日金曜日

散歩R(29-2) アテーヌ通り Rue d'Athènes, 9e(9区サン=ジョルジュ地区)


(c) Google Map Streetview
 3bis, rue d'Athènes, 9e
☆アテーヌ通り3番地の2 (3bis, rue d'Athènes, 9e)
PA00088921 © Monuments historiques, 1992

3階のバルコニーの下の持送りのところにある男神頭像の両脇に建築家のアンリ・ローズ父子(Roze-Henri et fils)の記銘がある。1857年の建築で歴史的建造物に指定されている。かなり古典的な建築装飾である。















(c) Google Map Streetview
 4bis, rue d'Athènes, 9e



☆アテーヌ通り6番地 (6, rue d'Athènes, 9e)

現在の建物は4番地の2(4bis)と6番地がつながっていて、双子のように同じ装飾の入口が並んでいる。第一次大戦後の時期に《相互保険基金》(Caisse d'Assurances Mutuelles)という半官半民のような保障機関が入っていた。







Photographie du magasin Printemps Haussmann dans les années 1900
Wikimédia commons
その前のベル・エポック時代には、プランタン百貨店(Grands Magasins du Printemps)の創業者ジュール・ジャリュゾ(Jules Jaluzot, 1834-1916)が1890年に建てた立派な居館があった。彼は28歳で舞台女優と結婚し、そのかなりの額の持参金を元手に1865年にプランタン・デパートを開業し、巧みな経営手腕で成功者となった。保守派の国会議員としても何度か選出されている。しかし、1905年に起きた砂糖相場の暴落により、債務の返済のため、彼はこの館を売却せざるを得ない状況に追い込まれた。その後建物は解体され、現在のような集合住宅に建て替えられた。(PRR, Wiki)


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