パリの街角散歩です。カタツムリのようにゆっくりと迂回しながら、そして時間と空間をさまよいながら歩き回ります。


2016年4月10日日曜日

散歩R(28-4) クリシー通り(再) Rue de Clichy, 9e (1ère partie)(9区サン=ジョルジュ地区)

(c) Google Map Streetview
 19, rue de Clichy, 9e
☆クリシー通り19番地 (19, rue de Clichy, 9e)

サラ=ベルナールの旧居のクリシー通り側の入口が19番地となっている。ここの装飾もなかなか凝っている。獅子が咥える鉄輪に番地表示板が下がり、シンプルな唐草模様があしらわれている。門柱の一対の女神頭像と相まって小さな入口ながらも一見に値する。










(c) Google Map Streetview
 12, rue de Clichy, 9e



☆クリシー通り12番地 (12, rue de Clichy, 9e)

2階の窓際に置かれた花鉢がそこに住まう人の感性を彷彿とさせる。気持のいい門飾りになっている。











(c) Google Map Streetview
 10, rue de Clichy, 9e






☆クリシー通り10番地 (10, rue de Clichy, 9e)
《旧ウェンデル館》 (Ancien Hôtel de Wendel)

10番地の建物は現在小学校となっている。建物としては大きいが装飾を極力抑えた簡素な外観である。
一般にみられるように学校の正面出入口には国旗が掲げられ、
(c) Google Map Streetview
 10, rue de Clichy, 9e







壁面に「自由・平等・博愛」(Liberté, Égalité, Fraternité) の標語が彫られている。この建物のもう一つの特徴は、入口の床の敷石が木製(Pavés des bois)であることが珍しいとされている。(PRR)

(c) Google Map Streetview
 10, rue de Clichy, 9e

(c) Google Map Streetview
 21, rue de Clichy, 9e
19世紀にロレーヌ地方にあって製鉄業で巨額の財を成したウェンデル一族の一人シャルル・ド・ウェンデル男爵(Baron Charles de Wendel)のために建てられたもので、4200㎡の敷地に5階建て36室を擁する居館として1864年に完成した。建築士はモーリス=シドワーヌ・ストレズ(Maurice-Sidoine Storez, 1804-1881)で、当時流行の第2帝政の華やかさに逆行する簡素なルイ15世様式を模したものである。

建物に沿ってクリシー通りから狭い裏通りのトリニテ通りに入ると、トリニテ教会の後陣を前に、ゆったりした中庭に面して建つ居館の偉容に少し驚く。なぜか歴史的建造物には指定されていないが、毎年11月に開催される《文化財の日》(Journée de patrimoine)には、普段非公開の建物の内部を見学することができる。

◇参考Link : Evous france: Se promener, Paris 9e ; L'hôtel Wendel en photographies(ウェンデル館の写真)
http://www.evous.fr/La-saga-d-une-dynastie-industrielle-les-Wendel,1149214.html

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