画家フロマンタンのアトリエ跡 Emplacement de l'atelier d'Eugène Fromentin
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40 bis, rue de Douai, 9e
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20代以降、アルジェリアに何度も旅行をしたが、その際に魅了された異国の風物を描いた作品でサロンに認められ、人気を集めた。19世紀にはロマン主義の風潮が隆盛を極め、東方趣味(orientalisme)や異国情緒(exotisme)に満ちた文学や絵画、音楽がもてはやされた。
下掲は(↓)彼の代表作の一つ『青サギ狩り』(La chasse au héron)の絵だが、雄大な空間の広がりのある構図に引きつけられる。しかしながらフロマンタンの作品には感情表現の掘り下げが希薄で、表面的な意味での「絵に描いたような」風物しか見えてこないのが残念だ。
Fromentin : La chasse au héron (1865) Chantilly, musée Condé Crédit Photo (C) RMN-Grand Palais / Harry Bréjat |
それを補完するかのように彼は文筆家としての才能も発揮し、旅行記『サハラ砂漠の夏』(Un été dans le Sahara)、半自伝的な心理小説の傑作『ドミニク』(Dominique)、で高い評価を得た。美術史家としても晩年オランダに旅行した後、レンブラントなどを論評した『昔日の巨匠たち』(Les Maîtres d'autrefois)を著した。